では、着弾がグアム沖30~40kmのエリアであればどうなのか?

「米国を攻撃なら戦争」「グアム着弾なら戦争」。15日付夕刊各紙に、こんな見出しが躍った。アメリカのマティス国防長官が国防総省で記者団に述べたのだという。
それ自体は特段驚くべきことではない。国連憲章2条4項で「武力行使」が一般的に違法とされる中で、自衛権の発動はその例外と認められている。

http://pepakura.info/userinfo.php?uid=1718 http://www.necopic.com/content/users/59明確な「攻撃」や「グアム島への着弾」予測は、発動要件としては文句なしだ。マティス国防長官は、北朝鮮からミサイルが発射されたら瞬時に(within moments)グアムに向かってくる(towards Guam)のかどうか判るし、私たちアメリカ=グアム島を狙って打ったのなら迎撃するし、それは戦争だ(That's called war, if they shoot at us)と語っている。
グアム沖30~40kmならアメリカに打つ手は無い

では、着弾がグアム沖30~40kmのエリアであればどうなのか? その場合は「大統領の判断になる」という答えだ。手の内は明かしたくないとも語った。
これを裏読みすれば、グアム沖30~40kmに着弾と軌道計算で判明すれば、迎撃しないし、戦争にはならないと言っているに等しい。

http://whisper.vivian.jp/mt4.2/mt-cp.cgi?__mode=view&blog_id=1&id=77 http://lets-robot.com/userinfo.php?uid=8712なぜなら、「攻撃」ではなく事前に公に予告されている通りの「警告」でしかないミサイルの着弾は、自衛権の発動根拠としては弱すぎで、国際社会の支持は得られず、下手をすると中国やロシアの妨害に遭う可能性すら排除できないからだ。